寂しがりやなブタさんと生活するうえで、留守番をさせるときは、心配ですよね。今回は留守番してもらうときの注意点や留守番トレーニングについてお話します。
①ブタさんは飲水量が多いのでお水はなくならないよう多めにセットしておきましょう。
②トイレシーツは出かける前に、厚手のトイレシーツに変えることをおススメします。飲水量が多いため、排尿も多く、留守番のときは、トイレシーツがひたひたにならないようにしましょう。またトイレは大きめのサイズにしたり、2つ設置するなど工夫が必要です。
③ケージ内ではなく、フリーでの留守番の場合は、電気コードや小物などブタさんがイタズラしないよう手の届かない場所に置きましょう。
④冷房・暖房をつけたままにしてください。長時間のお出かけの場合は、日中と夜で部屋の温度差がでないように管理できるような、スマホで遠隔操作出来るアイテムがあると便利です。
留守番中にフリーにしても問題ない(イタズラしない)場合は、ケージ内でなくても大丈夫です。ただし、フリーにするスペースにはケガや誤飲になる原因の物は置かないなど、細心の注意が必要です。そのため、ケージでの留守番をおススメします。
もし、毎日家族と一緒に寝ている場合は、ケージでも寝られるようにするため、夜は1日おきにケージで寝る日、家族と一緒に寝る日、と交互で寝かせるようにしましょう。毎日一緒に寝ていると、家族と寝ることが当たり前となり、留守番の時や1匹で寝なくてはならないときに寝られなくなってしまいます。ごはんを与える際に、ケージの中で食べさせることも、ケージに慣れさせるコツの一つです。
ブタさんは頭が良いので、家の中でどこで寝ることが快適であるかを把握しています。ケージは風の当たらない暖かいところに設置しましょう。また、ケージ内にふかふかなベッド(クッション)を用意してあげてください。普段寝ている快適な場所より、不快な場所に閉じ込めてしまっては、ブーブー文句を言われてしまいます。
ケージで寝られるようになると、急な留守番でも安心することができます。
ケージに慣れてきたら、留守番の練習していきましょう。まずはケージに入ってもらい、5分ほど、その場を離れましょう。戻ったときに、イタズラや騒いだりしていなかったら、褒めてあげてください。イタズラなどしていた場合は、怒らず構わないようにしてください。構ってしまうとイタズラすれば構ってくれると思ってしまうため、留守番が難しくなります。
実際に留守番をするときは、初めのうちは、コンビニやスーパーに行くなど30分以内くらいにしましょう。そこから徐々に時間を延ばすようにして、1匹の時間に慣れてもらいましょう。
〈point〉お出かけ前後の過度なふれあいは感情を大きく変化させる分離不安に繋がることがあるので気を付けましょう。
出かける前は、気付いたら家に家族がいなくなっていたと思うように、そっと出かけましょう。直前までふれあっていると、急に1匹になり寂しくなってしまいます。
「ごめんね」は絶対に言わないようにしましょう。留守番は当たり前の日常のはずなのに、謝ってしまうとブタさんは不安になり、1匹での留守番が嫌になってしまいます。
お出かけから戻ってきたら過度なふれあいをしたいと思いますが、ブタさんが興奮している間は待ちましょう。興奮がおさまったら、いい子だったねと褒めましょう。
留守番は特別なことではなく、当たり前の日常なんだよと教えていくことが、留守番トレーニングで大切なことです。最初は短く、徐々に時間を延ばし、1匹でいることに慣れてもらいましょう。