ブタさんとのお別れ

生体特徴

少し暗いお話にはなりますが、ブタさんを家族に迎えたら必ず訪れるのがお別れです。近年、日本では亡くなったペットを手厚く供養する方が増えペットに対しても人と同じようにさまざま供養の形があります。長年、一緒に暮らしてきた感謝を込めてきちんとした形で供養してあげたいですよね。では、ブタさんではどうなのでしょうか?

届出

ブタさんを飼うときには都道府県への届出が必要でした。では、ブタさんが亡くなったときにはどうなのでしょうか?「家畜伝染病予防法」では、申請、許可を受けている飼育施設の動物の飼育頭数に変化があった場合や飼育をやめた場合には変更届・停止届が必要になることがあるようです。ただ、これには地域で違うようですので分からない場合はお住いの都道府県に問い合わせてみましょう。ブタさんの火葬についての記事にもあるように、ブタさんの遺体を許可を受けた施設以外で処理することは法律で禁止されています。もちろん自宅のお庭に埋葬することも法律に違反しますので、ブタさんの供養は許可を受けたペット霊園や火葬屋さんにお願いしましょう。

火葬について

ペットとして飼育しているのであれば、どんな動物種でも火葬を受け付けていくれる葬儀屋さんやペット霊園もあります。しかしペットとして飼育していたブタさんでも、無許可に土葬や火葬をすることはできません。死亡獣畜取扱場として都道府県知事の許可を受けた施設のみが火葬することができます。さらに体が大きいブタさんを火葬できる大型の火葬炉がある必要があります。許可を受けた施設は都道府県に問い合わせて確認することができます。火葬方法や施設によっては火葬後に骨が返却されなかったり、合同供養のみなど制限があるところもあるので事前にしっかり確認を取り最後のお別れを素敵なものにしてあげましょう。
〈注意〉ブタさんの遺体を許可を受けた施設以外で処理することは法律で禁止されています。もちろん自宅のお庭に埋葬することも法律に違反になります。

亡くなったときのお手入れ

大きさや季節、温度などによって差はありますが亡くなってから2時間程で死後硬直が起こります。硬直が始まる前にまず体を整えてキレイにしましょう。
①いつも使ってたお布団やタオルの上で寝かせてあげましょう。
②目や口が開いたままの場合は閉じてあげましょう。長時間手で押さえていないと閉じないことが多いです。
③手足が伸びきっている場合は優しく手足を曲げて寝ているような状態にしてください。手足が伸びきっているとお棺に入らない可能性があります。
④タオルにお湯をつけて硬くしぼり体全体を拭いてあげてください。亡くなってからおしっこやうんちをしたり体液が出てきたりしますその都度拭いてください。
〈注意〉水分が体に残ると体の腐敗を早めてしまうので体を拭くときは必ず硬く絞ったタオルにしてください。
⑤段ボールなどを用意して段ボールの中にいつも使っていたタオルや毛布を敷きましょう。
頭とお腹が特に腐敗が進みやすいので頭とお腹を中心に保冷剤を当てましょう。保冷剤を当てる際は水分が体に付くのを防ぐためにタオルを巻くことをおススメします。
ドライアイスを使うと保冷剤より長期間腐敗を防げます。
⑥葬儀屋さんに電話して葬儀の日程を決め、その後の体のお手入れや体はお家か葬儀屋さんに預けるのかなど葬儀屋さんと相談して決めましょう。

旅立つときに

旅立ちの際のお棺にはお花や好きだった食べ物、小さな愛用品を一緒に入れることができます。
ブタさんが好きだったものやお手紙などを入れて素敵な旅になるように整えてください。
お棺には金属等は入れられないので注意してください。

長年を共にしてきたブタさんとのお別れは、とても辛いですが一緒に過ごす最後の時間を後悔ないように使ってください。